皆さんこんにちは。
長野県上田市を拠点に、県内全域で足場工事や仮設工事等を手掛けている株式会社ANZENです。
建設工事の現場で、足場が組まれているのをご覧になったことがあるかと思います。足場は、建設に携わる職人のみなさんが安心して作業をするために、無くてはならない存在です。
足場の歴史は古く、建築の歴史とともに存在してきたといえます。今回は、世界や日本の建設現場を支えてきた足場の歴史をひも解いてみましょう。
■紀元前にも存在していた!? 世界の歴史にみる足場
足場の起源は定かではありませんが、最も古いものでは、古代エジプトのピラミッドで足場が使用されたといわれています。
(写真は現代の修復時の足場)
紀元前2500年頃から建設されていたピラミッドは、より巨大なピラミッドを目指し、石積みの技術や工法を進化させてきました。そして、ピラミッドの建設方法について様々な説が提唱される中で、「ピラミッドの側面に、石を運び終えた労働者達が戻るための足場が組まれた」と言及しているものがあります。この通りに紀元前2500年頃のピラミッド建設で足場が使われていたとすると、足場は約4500年の長い歴史を持つことになります。
さらに歴史的に有名な建造物としては、紀元前300年から建設された中国の万里の長城でも、足場が使われていたといわれています。
足場といっても、使われる素材や組み立て方は時代や国によって異なります。泥のレンガや砂・小石を積み上げただけのものもありました。香港などの東南アジアでは、軽くて安いとの理由から、竹で組んだ足場が使われています。現在でも高層ビルの建築現場で、竹の足場が組まれているのです。
■丸太足場から鋼製足場まで!日本の足場の歴史
それでは、続いて日本の足場の歴史をみてみましょう。
・古代の足場(奈良時代・平安時代)
700年代の奈良時代の建築物の跡から、足場の柱を立てていた「足場穴」が見つかっています。その痕跡を調べた結果、足場の建て方にもすでにいくつかのパターンがあったことが判明しています。
(出典:一般社団法人 仮設工業会HP)
平安時代には、高い所に登るという意味の「麻柱(あなない)」という言葉が使われており、これは現在の足場を指す最古の言葉とされています。竹取物語の中にも「あななひに上げすゑられたり」と、高い足場を組んでその上に登らせた、との記述があります。
・中世・近世の足場(鎌倉時代・江戸時代)
鎌倉時代の松崎天神縁起絵巻にも建築現場の様子が描かれており、当時の足場の様子を知ることができます。
(出典:防府天満宮|松崎天神縁起絵巻パンフレット)
江戸時代に描かれた「真柴久吉公播州城郭築之図」からは、お城の建築でも丸太足場が組まれていたことがわかります。葛飾北斎の「富嶽百景(三編)足代の不二」では、丸太足場の上の左官職人が漆喰を受け取る姿が描かれています。
(国立国会図書館蔵|葛飾北斎「富獄百景.3編 足代の不二」)
日本では木材が豊富に手に入ったことから、建築や足場の材料として木材が使われてきました。古代から近世まで、足場は加工しやすく強靭な木材が使われ続けていたのです。
・近代の足場(明治時代〜昭和初期)
1900年初め頃、次第に海外では木材に代わり、鋼製の足場が主流になっていきました。しかし、日本では昭和初期頃まで主に丸太木材が使われていました。1931年におそらく日本で初めて、明治屋本店の建築現場にて鋼管の足場が使用されましたが、鋼管が滑るなどの理由から使われなくなってしまったのです。1934年から開始された姫路城の大修理でも、大規模な丸太足場が組まれています。
(出典:姫路市立城郭研究室HP)
・現代の足場(昭和後期〜平成)
日本でも森林保護の観点から鋼管足場が研究され、1954年には、東京産業会館の建設工事に単管足場が日本で初めて用いられました。その後、国産の鋼製足場が生産されていき、丸太足場から鋼製足場へと次第に移行していったのです。
2012年に竣工したスカイツリーでは、最先端の「外周部特殊足場」が設置されました。新しい技術を取り入れながら、足場は時代とともに進化を続けているのです。
■将来に渡って必要とされる、足場工事
紀元前から現代に至るまで、足場は世界中の様々な建設現場で必要とされてきました。こらからの未来でも、足場や足場職人は欠かせない存在であり続けるでしょう。
現場で作業される職人のみなさんの安全を守り、安心して作業に打ち込める環境を提供する足場工事の世界。ぜひあなたも踏み込んでみませんか?
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