鳶職(とび職人)の給料はいくら?平均年収や給料アップの方法まで徹底解説

皆さんこんにちは。長野県上田市を拠点に、県内全域で足場工事や仮設工事などを手がけている株式会社ANZENです。

転職を検討されている方にとって、どのくらいの給料を得られるかは、仕事内容と並んで大きなポイントです。厚生労働省で実施した調査においても、「賃金の高さ」は現在の勤務先を選んだ理由の第5位にランクインしています。

そこで、今回は鳶職の給料や平均年収、給料アップの方法について解説します。

出典:厚生労働省 令和2年転職者実態調査の概況




■鳶職人の給料事情│平均年収は?


厚生労働省による令和2年賃金構造基本統計調査によると、全年齢の平均年収は約411万円となっており、平均月収は約31万円です。ちなみに、大工の平均年収は約378万円、配管工の平均年収は461万円、電気工事従事者が577万円となっており、同じ建築現場に入る職人でも職種によって大きな開きがあります。




■鳶職人の年収は経験・年齢によって変わる


鳶職人の年収は、経験年数や年齢によって変化します。それぞれのステージによる収入はどのくらいであるか紹介します。



・見習い期間の場合

未経験から仕事をはじめたばかりの「見習い期間」の年収について解説します。現場で仕事内容を先輩社員から学びながら実際の業務をこなしている期間です。当然のことですが、はじめたその日から1人分の活躍はできないことや必要な資格を取得する前であることから、低収入からスタートすることが大半です。仕事をはじめて1年目の平均年収は250万円前後、経験年数1~4年目までの平均年収は、280万前後となっています。



・中堅鳶職人の場合

次に作業の流れを一通り、一人でこなすことが可能になった20代後半以降の年収について解説します。知識やスキルを身についてきて、自身の仕事に余裕が出てくるため、周囲に注意を払う気配りやトラブルとなりうる原因を予測して未然に防止することが可能となってきます。担当できる業務範囲も広がり責任のある仕事を任されるようになることから年収が少しずつ上がっていきます。

経験年数5年~9年目までの平均年収は420万前後、経験年数10年目~15年目の平均年収は450万円前後となっています。



・親方クラスの場合

十分な経験を積み、現場の責任者となる親方クラスの年収について解説します。ひとり親方として独立して働くのであれば、定年制度がないので年齢を重ねても体調や体力に問題がない場合、長い間働き続けることができるので、中には1000万円以上の収入を稼いでいる人もいます。しかし、厳しい気象条件の中での仕事となり熱中症の危険があることや重い資材を運ぶなど体力の消耗も激しいので、引退する人が多いのも事実です。そのため、49歳ごろから54歳までの平均年収は470万円前後で最も高く、それ以降は仕事量を制限する職人が増えるため、年収の平均値は徐々に下がっていき55歳から59歳までの平均年収は420万円前後、60歳以降の平均年収は400万円前後と言われています。




■鳶職人の給料アップに直結!取得を推奨する資格3選!



年収をアップさせるためには、業務に繋がる資格を取得することもおススメです。

鳶職には、三種の神器と呼ばれる資格があるので紹介します。



・足場組立て等作業主任者

高所作業や足場組立作業に関する安全管理や指導を行う責任者に必要とされる資格です。吊り足場(ゴンドラを除く)、張出し足場または高さ5m以上の足場の組立て、解体または変更の作業を行う場合に選任して配置することが建設業法により義務付けられています。現場の安全を確保するために必要な知識や技能が必要とされ、足場の設計、組立、解体、安全管理、労働環境の確保、事故予防など、幅広い業務を担当します。

所定の講習受講や3年以上の実務経験を積んだ後、資格試験に合格すると得られる資格です。

この資格には実務経験が必要なので、未経験からはじめる場合は先に「足場組立等作業従事者」の資格を取得します。これは、高さ5m以下の足場も含めて、全ての足場の組立や解体など現地での作業をする際、作業する全ての職人に必要な資格です。



・玉掛け技能講習

制限荷重1t以上の揚貨装置や吊り上げ荷重1t以上のクレーンの玉掛に携わるためには必要な講習で労働安全衛生法により定められています。学科9~12時間、実技6~7時間の最大19時間の技能講習の受講が必要で、おおむね3日間に分けて行われています。



・建築物等の鉄骨の組立て等作業主任者

金属製の部材で構成される高さ5m以上の建築物の骨組や塔の組立や解体には、作業主任者講習を修了し下作業主任者が必要です。受講資格として、3年以上の鉄骨組立等の実務経験、または、土木、建築に関する学科を卒業後2年以上の実務経験があることが必要です。


上記の資格取得を目指すことはもちろん、実務経験が必要となる「3級とび技能士」や高所作業で必要な「フルハーネス型安全帯使用作業特別教育資格」、足場の運搬に必要な「中型運転免許」、現場の責任者となれる「職長・安全衛生責任者」など鳶職として働く上で有力な関連資格は多くあります。

将来的には、7年間の実務経験後に受験可能となる鳶職最高峰の資格「一級とび技能士」の取得を目指しましょう。




■就職するなら月給制の会社がおすすめ!


鳶職を含む建築現場で働く職人の大半は、日当制で働いています。自分でスケジュール管理をして自由に働きたいニーズが高かったことがその理由です。しかし、天候不良による休みが増えたり、閑散期で仕事が少なくなったりした時などは収入が激減してしまいます。

その中で近年、日当制の給与形態は、生活への不安の払拭が難しいので、従業員と家族が安心して暮らしていけるように「月給制」を採用している会社もあります。働き方改革がすすみ、残業代や休日取得制度が整備されつつあり、「働いた分だけ稼げるけれど収入が不安定な日給制」よりも、「毎月、安定した給料+残業代がもらえる月給制」の方が、メリットが大きいと感じる職人も増えてきているのもその理由です。


株式会社ANZENでも社員とその家族が安心して暮らしていけることを最優先に考え月給制を採用しています。積雪が多い長野県では1月~3月の閑散期に、収入が減る問題が避けられませんが、月給制ですので毎月安定した収入があります。

今まで日当制で働いてきた方でも満足いただけるような給料水準と各種手当を準備しています。モデル年収として入社一年目で330万円、入社6年目で516万円を掲げており、上記で紹介した平均年収よりも2~3割、高い給料です。1日2時間分の固定残業代を支給しているので、残業代を得るためにあえてゆっくり作業することもないため、社員全員が素早く無駄なく業務をすすめています。有給休暇や通勤手当の付与はもちろんのこと、皆勤手当や無遅刻手当を支給しています。


資格取得に関しても、全力で支援しています。資格取得に関する費用は全額会社で負担する制度を設けています。関連する資格であれば、講習受講費用やテキスト代を含む取得費用は全額会社が負担しています。未経験の方でも、資格を取得しながらスキルアップが可能で、足場職人としてキャリアアップを目指したい、担当できる業務の幅を広げていきたい、いずれ独立を考えているといった希望を叶えることができます。

また、社員のライフワークバランスを大切に考えているので、年間休日105日を確保し各種保険も完備しています。


働きやすい環境を整えていますので、私たちと一緒に働きませんか?ご興味のある方はぜひお気軽にご相談ください。