鳶職人の語源は「鳶口」にあり。現代でも大活躍の鳶職人の歴史を紹介します

皆さんこんにちは。長野県上田市を拠点に、県内全域で足場工事や仮設工事などを手がけている株式会社ANZENです。


当たり前のように耳にしている「鳶」という言葉。仕事そのものは、はるか昔からありましたが、こう呼ばれるようになったのは江戸時代が始まりです。

その語源は「鳶口(とびぐち)」。DIYでも使われることがあるので、ご存じの方もいらっしゃるかもしれませんが、耳慣れない方が大多数だと思います。

実はこれ、鳶の歴史と密接に関係のある道具なのです。

今回は、「鳶口」とともに、鳶職人の歴史を紹介します!




■鳶職の語源となった「鳶口」とは、一体何?



鳶は江戸時代、3本の指に入る憧れの仕事であり、当時のモテ男でもあった話は以前にもご紹介しました。https://www.anzen-support.jp/blog/column/153126

鳶職の名称のいわれは、高所を軽やかに移動するさまを鳶(とんび)に見立てたという説もあれば、「鳶口(とびぐち)」という道具に由来する、とも言われています。


鳶口というのは、長さ1.5〜2mほどの棒の先に、鉄製の穂先を付けた道具のこと。この穂先が、鳥の鳶のくちばしに似ていることから、「鳶口」と呼ばれるようになりました。


鳶口は、丸太など木材の移動・運搬・積み上げや、木造建築の解体・移動に使われていた道具。それだけでなく、鳶職人を中心に組織された火消しの消防作業でも、重要な役割を担っていました。


江戸時代の庶民の家はすべて木造なので、どこかで火災が起こると、あっという間に町中に燃え広がってしまいます。水道設備も整っていないので、現代のように水をかけて鎮火させることもできません。


そこで火消したちが取った方法が、まだ燃えていないうちに隣家を壊すという方法。この時に使われていたのが「鳶口」なのです。


鳶職人はふだんから足場を組み上げる材木を、鳶口を使って引っ張りあげたり、鳶口で縛り縄を切って足場を解体していました。いわば鳶口は、鳶職人にとって、片腕とも呼べるなじみぶかい仕事道具であったのです。

したがって火事のような有事の際には、おのずと相棒である鳶口を使い、消火活動を行い人命を守ったのでしょう。

このように鳶口は鳶職人のトレードマークのようなもの。いつの間にか、名は体を表すかのように、「鳶職人」と呼ばれるようになったのです。




■江戸時代の鳶職は高給取り? 収入は平均の2〜3倍!



江戸古代にはおよそ140種ものの職人が働いていたそうですが、そのなかでも「華の三職」と脚光を浴びたのが、「大工(でぇく、だいく)」と「左官(しゃかん、さかん)」、そして「鳶(とび) 」です。


女性たちにもモテにモテたというだけあり、江戸を舞台にした時代小説では、鳶職人を巡る恋の鞘当てをモチーフにした作品もありますよ。


さてその鳶職、一人前になるにはなんと、10年近くかかっていたようです。

一人前になれば労働時間は二刻(4時間程度)で、さらに手当てやご祝儀がたくさんつく美味しい仕事です。

今でいう早朝出勤や残業で実労働時間が10時間ともなれば、給料は倍。ふつうの町民の日当がおよそ300文(約3600円)だったところ、鳶は540~1000文(約6500~12000円)と、およそ2〜3倍の稼ぎがありました。いかに鳶の需要が高かったか、うかがえますね。




■鳶の復権--軽やかに時代という空を舞う現代の鳶職人



時代は変わり、現代では火消しは消防士が担うようになり、鳶職もさすがに労働時間1日あたり4時間、というわけにはいきませんが、法令に守られた労働時間内で、がっつり稼げる仕事であることには変わりありません。もちろん1人前になるのに10年も待たなくても大丈夫ですよ。


最初に現場入りし、最後に現場を去ることから、「建設は鳶に始まり鳶に終わる」とも言われる大切な仕事。建築を、街並みを、そして風景をつくり上げる誇りと心意気は、今も変わらず受け継がれています。


長野県上田市の株式会社ANZENは、そんな鳶職にプライドをもった代表が立ち上げた会社です。建築業の構造的な理由から、鳶職が不遇をかこった時代もありましたが、鳶職は歴史ある誇りをもてる仕事。お給料も良く、やる気があればがっつり稼げる環境を、ANZENでは整えています。


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