皆さん、こんにちは。長野県上田市を拠点に、県内全域で足場工事や仮設工事などを手掛けている株式会社ANZENです。
建設現場の安全を守るためには、安全な足場の存在は必要不可欠です。今回は、足場の安全を支える補助部材や安全資材について、それぞれの役割や重要性を解説します。
■建設現場の安全を支える足場の構成
建設現場において、足場は作業員の安全確保において重要な役割を担います。作業員の命を預かるのはもちろん、作業効率の向上や工事の品質確保においても欠かせない存在です。
安全で効率的な作業を可能にするために、足場にはさまざまな補助部材や安全資材が用いられます。足場に使用される部材は、「鋼材系」「板材(床材)」「補助部材」「安全資材」の4つの種類に分類されます。
まず、「鋼材系」の部材とは、足場の骨組みとなる基本的な部材のことです。主に単管パイプや建枠(フレーム材)などが使用されます。
「板材(床材)」とは、作業員が作業をする際に立つ床面に使用する布板(踏み板)のことを指し、鋼製布板や木製布板、アルミ製板材などが使用されます。
「補助部材」とは、強度や安定性を支えるためのサポート部材のことです。主にクランプやジャッキベースなどのことを指します。
「安全資材」とは、作業員や周囲の安全を確保するための部材で、メッシュシートや安全ネット、防護柵などが該当します。
「鋼材系」と「板材(床材)」は、足場における基本的な部材といえるでしょう。対して「補助部材」と「安全資材」は、足場の強度を高め、安全性を確保するために重要な役割を担う部材であるといえます。
■足場の安全性を支える「見えない主役たち」
足場は建設現場の安全を守るために重要な役割を果たしていますが、その足場の安全は、さまざまな補助部材や安全資材によって守られています。たとえば、単管パイプと鉄骨などを繋いで固定する金具の「クランプ」は、足場の強度を高めるために重要な役割を果たします。
また、足場の最下部に使用する高さ調整用の部品の「ジャッキベース」は、地面の段差や傾斜に対応し、足場の安定性を確保するためにも重要な存在です。ほかにも、足場全体を覆うように設置される網目状のシートである「メッシュシート」は、作業中の落下物や飛散物を防ぐための役割を果たしています。
これらの部材は、足場の安全性を支える重要な役割を担う「見えない主役」といえるでしょう。足場業者として、これら部材の選定や管理、運用に徹底的にこだわることが、現場に安全を届け、信頼を得ることにつながります。
■クランプの種類と役割、選定のポイント
クランプは、単管パイプ同士や、単管パイプと鉄骨などを繋ぐための金具です。足場が動かないように固定し、足場の強度を高めるためにも重要な役割を果たします。クランプにはいくつか種類があり、代表的なものには「直交クランプ」と「自在クランプ」の2種類があります。
直交クランプとは、単管パイプ同士を直角に繋いで固定するための金具です。また、自在クランプとは、単管パイプを任意の角度で繋ぐことが可能なクランプです。近年は2つの機能を兼ね備えた「直交・自在兼用クランプ」が多く使用されているほか、「平行クランプ」や「回転クランプ」など、用途や設置箇所に応じて種類が多様化しています。
クランプを選ぶ際には、許容荷重を考慮し、必要な強度をもつクランプを選択することが大切です。また、クランプの取り付け方を間違えると、足場が不安定になり大変危険です。適切なクランプを選び、正しい方法で取り付けるように徹底することが求められます。
さらに、使用前の点検や管理も安全確保のためには重要です。足場の使用前にはクランプの状態を点検し、適切に締め付けられているかを十分に確認しなければなりません。足場の状態を定期的に点検し、破損している箇所があれば交換します。
耐久性や信頼性に優れ、適切な強度のクランプを選定することや、現場によって最適配置にこだわって設置することは、足場業者としてこだわるべきポイントのひとつです。事故のリスクを最小限に抑え、安全な足場を設置することが足場業者の使命です。
■ジャッキベースの現場での重要性
ジャッキベースは、足場の最下部に設置し、地面の段差や傾斜を調整して足場全体の水平を保つための部材です。また、足場全体の荷重を地面に均等に分散させる役割もあり、足場の沈下や転倒も防いでくれます。
ジャッキベースには、主に平地で垂直固定をする「固定ジャッキベース」と、傾斜地や屋根上など不均一な地面にも対応可能な「自在ジャッキベース」の2種類があります。ジャッキベースを適切に設置するためには専門的な知識や技術が必要で、誤った設置や調整を行うと足場の安全性を損なう恐れがあり大変危険です。
設置前の地盤確認や、現場ごとに最適なジャッキベースの選択、定期的な点検・メンテナンスの徹底など、安全性を追求することが足場業者にとって重要な役割のひとつです。
■メッシュシートの役割と設置のポイント
メッシュシートとは、足場の外周に全体を覆うように設置される網目状のシートで、作業員や工具・資材の落下防止、塗料や水しぶきなどの飛散防止などの役割を果たします。通気性に優れていることから、夏場でも現場の作業環境を快適に保つ効果もあります。
しかし、強風時には足場全体へ負荷がかかる場合もあるため、設置や補強の際には風の影響を十分に考慮することが重要です。また、法令や認定基準に則った難燃性・防炎性の高い素材を選ぶことも大切です。
安全な足場環境を守るためには、適切な素材を選択して正しい方法で安全に設置し、破損や劣化の有無を定期的に点検する必要があります。
■足場業者の資材へのこだわりが信頼に
ここまで紹介したクランプやジャッキベース、メッシュシートなどの補助部材や安全資材は、現場の安全と工事の品質確保を支える重要な基盤です。プロの足場業者は、足場材の選定や管理、設置技術に徹底してこだわることで、事故やトラブルのない現場を実現します。このように一つひとつの現場で安全への確かな実績を残すことで、顧客や作業員からの信頼を積み重ねています。
そして、目に見えない部分での安全へのこだわりが、建設現場全体の安全の確保に直結しているといえるでしょう。
株式会社ANZENは、創業以来、安全第一の理念のもと、高品質な足場工事を提供してきました。2024年4月からは、労働安全衛生法の改正により、高さ1m以上の高所作業においても本足場の使用が義務化されます。株式会社ANZENでは、この改正を機に、さらなる安全性の向上に向けた取り組みを強化しています。
また、株式会社ANZENでは、安全意識の向上を図るため、社員一人ひとりの声を大切にしているのも強みのひとつです。社員一人ひとりが働きやすいと感じられるような環境づくりに力を入れ、現場で感じた課題や改善点を積極的に意見として取り入れることで、より安全な職場づくりに努めています。
さらに、株式会社ANZENでは、トランスポートシステムの導入により勤務時間の短縮を実現しているため、無理なく働けるのもメリットのひとつです。また、社員を大切にするという思いから、他社にはないようなさまざまな福利厚生も用意しています。
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